会展新城は深セン市宝安区の北西部に位置し、福海街道と沙井街道にまたがり、総面積は22.8平方キロメートルである。深セン国際コンベンションセンター、会展湾商圏、宝安総合港エリア、深セン・香港(以下、深港)先進製造業協力区など、重要なプロジェクトを有しており、常住人口は15.2万人に達している。
深セン国際コンベンションセンターは会展新城の中心地に位置し、約121万平方メートルの敷地面積を占めている。2019年11月のオープン以来、計86回の展示会が開催され、国内外で高い知名度と影響力を持っている。
会展湾商圏は主に国際コンベンションセンターの東側に位置し、ショッピング、エンターテインメント、レジャーを統合した有名な場所となり、世界的なビジネスエリアの構築を目指している。
宝安総合港エリアはコンベンションセンターの南西側に位置し、5千トン級バース3つ、1千トン級バース2つが設けられている。グリーンでインテリジェント、かつハイエンドな建築材料産業パークとサプライチェーン総合物流パークが結びつく港湾、産業、園区、都市が協同発展する重要な港である。将来的には、香港地区に直通する水上航路を開設する予定で、境外人員の通関・入境をより便利にする。
深港先進製造業協力区は国際コンベンションセンターの東側に位置し、深セン市の20の重点先進製造業エリアの1つであり、国際化街区の発展に産業の基礎とイノベーションの原動力を提供している。
福海街道と沙井街道は2019年から、街区管理、国際交流、住みやすい環境、産業サービス、情報伝達能力などの6つの方面から会展新城国際化街区の建設を全力で加速させてきた。2023年1月には深セン市初の「国際化モデル街区」「国際化ビジネス交流の特色ある街区」の称号を獲得した。
未来、会展新城国際化街区は、エキスポ経済、海洋経済、インテリジェント製造業、都市文化・観光産業の発展に力を注ぐ。オープンな国際コンベンションポータル、湾区における革新的かつ共有可能な科学技術の新たなエンジン、高効率で複合的な深セン西部都市の中核的なエリア、産業と都市が融合した緑豊かな生態都市の構築に努め、住みやすい環境の品質を向上させ、高度な人材の集積を加速させ、臨海ニュータウンの魅力を世界に発信していく。
福海街道
深セン市宝安区の中西部に位置する福海街道は、2016年12月に設立され、粤港澳大湾区の中核的なエリアである。管轄区の面積は31.8平方キロメートルに及び、宝安区ないし深セン市において大規模な産業エリアや製造業拠点となっており、国家級ハイテク企業827社や上場企業8社が存在している。また、福海街道の管轄区には、深港先進製造業協力区と環立新湖先進製造研究開発本部エリアの2つの重点的な産業パークが設置されている。
福海街道は、深セン市初の児童友好街道として2019年に創設され、そして宝安区最大の街道図書館があり、その面積は約8000平方メートルに及ぶ。また、豊かなアウトドアイベント資源に恵まれ、そのうち立新湖観光スポットの水域は1.2平方キロメートルに達し、長さ8.8キロメートルの環湖緑道が建設されている。
福海街道には、ユニークな特色のある「基囲」文化や悠久の歴史を持つ橋頭古村落がある。また、「橋頭獅子舞チーム、塘尾獅子舞チーム」は省指定の無形文化遺産プロジェクトに登録され、国際的な大会で多くの受賞歴を持っている。
沙井街道
沙井街道は深セン市においても特大な街道の一つであり、管轄区の総面積は35.79平方キロメートルで、19のコミュニティおよび22の住民委員会を管轄している。登録人口は61万4600人であり、その中には日本、マレーシア、韓国、米国、ベトナム、ロシア、シンガポールなど48カ国の外国籍の住民が住んでいる。沙井は悠久の歴史があり、2500年前には世界で最も早い人工的に牡蠣を飼っていた地域であり、「千年の歴史ある牡蠣の里」と称される。
沙井は産業機能が発達しており、世界的に有名な先進製造業の重鎮である。37000社の企業が集まり、118の高品質産業パークがあり、産業スペースは1100万平方メートル以上に及んでいる。
また、沙井古墟は深センの「四大古墟(市場)」の一つであり、深センに現存する最大規模を誇り、最も保存状態が良く、最も特色のある歴史的風貌保護エリアである。
沙井における文化・スポーツ施設の面積は全体で約9.13ヘクタールあり、そのうち文化施設は26カ所、スポーツ施設は13カ所ある。また、緑化・レジャー公園は計32カ所あり、そのうち市政公園は4カ所ある。特に牡蠣郷湖公園は総敷地面積約15万平方メートルであり、デザインがアメリカの「The Architecture Master Prize(2021年度建築マスター賞)」を受賞している。
編集・翻訳:GDToday